新生児黄疸

皮膚や白目の部分が黄色っぽくなる状態で、①多くの赤ちゃんに生後2~3日から現われて、1週間前後で消える生理的な黄疸、②母乳を飲んでいる赤ちゃんが生理的な黄疸の後も1~2ヶ月続く母乳製黄疸、③生後24時間以内に現われる血液型不適合による黄疸の3つのタイプに分けられます。

Rh不適合、ABO不適合は治療が必要です

生理的なものは赤血球が壊された代謝される過程でつくられるビリルビンという黄色の色素が多くなることで起き、母乳性のものは母乳に含まれているホルモンの作用で起こるもので、どちらも特別な治療を受ける必要もなく、自然に治ります。

一方、血液型不適合による黄疸は母子の血液型が合わないために起こるもので、程度が軽いものは、コットや保育器のなかで赤ちゃんの皮膚に光を当てて黄疸を軽減する光線療法を行い、重症のものは生命にかかわるため交換輸血が必要となります。

ビリルビンが脳細胞に入ると、脳性マヒや難聴などの障害が起こることもあるので、強い黄疸が見られた場合には医師に診てもらうようにしましょう。

  

インフルエンザ

インフルエンザウイルスに感染して起こり、悪寒や頭痛、のどの痛みから始まり、鼻水や咳、嘔吐や下痢、高熱、関節痛などの全身症状を特徴としています。通常の風邪と症状が似ていますが、症状の出方が激しいのと感染力が強いのが特徴で、小さな子供は抵抗力が弱いので、集団感染することも少なくありません。

タミフルの在庫不足も今は昔?

風邪と同様に安静と保温が看護の基本です。高熱が長引いたり、下痢、嘔吐を繰り返すと、脱水症状を起こす恐れがありますので、水分はこまめに与えるようにしましょう。離乳食は無理に与えず、胃腸の負担を軽くするためにも、カミカミ期ならモグモグ期のメニューというように一段階戻して、消化のいいものを食べさせます。

治療に際しては解熱薬や鎮痛薬、抗ヒスタミン薬などを使用しますが、呼吸器疾患(肺炎・気管支炎)、中耳炎などの二次感染を起こした場合には抗生物質も使用します。自分(父母)だけが感染したら、肉親が近くにいる場合は赤ちゃんのお世話を頼むなどして、できるだけ赤ちゃんに近づかないようにしましょう。

インフルエンザの流行する「型」はその年毎に異なりますので、予防接種だけでは完全な予防にはなりませんが、13歳未満の場合、季節性インフルエンザの予防接種は1~4週間あけて2回接種が薦められています(有料)。一般的に12月から翌年の3月頃に流行しますので、疲れている感じなら、なるべく人混みには近づかないようにします。

ウイルスが付着した手で、口や目などの粘膜に触れて感染(接触感染)することもありますので、外出時から帰ってきたら手洗いをしっかりとしてあげましょう。 インフルエンザが流行している時期、感染が疑われる症状があらわれたら、全身状態をよく観察して、早めに小児科を受診しましょう。

  

脂漏性湿疹

赤ちゃんの皮膚は、成人と比較すると新陳代謝が活発なため分泌物も多く、生後1~2ヶ月は頭部や額、眉の周辺にフケのような土色かさぶたができやすくなります。これは脂漏性(しろうせい)湿疹と呼ばれる皮膚炎の一種で、放置しているとだんだんと皮膚が赤くなってきます。

治らない場合は皮膚科を受診しましょう

顔や額は汗や汚れがつきやすく、脂腺(皮脂を分泌し、皮膚や毛髪の表面の保護や保湿を行います)の働きが活発なため、脂肪分がたくさん分泌されて、それが付着してかさぶたのようになってしまうのです。かさぶたが完全に固まって、ところどころが浮いてきたらそっとはがしますが、無理やり引き剥がすのは皮膚にキズがつくのでやめましょう。

程度が軽い場合は入浴の際に石鹸で軽く洗って、清潔を保っていれば自然に治ります。痒みを訴えてかきむしったり、湿疹が広がっていくような場合は出産した病院や皮膚科を受診して、塗り薬や内服薬を処方してもらいます。

赤ちゃんの皮膚のトラブルには、「オムツかぶれ」や「あせも」、「とびひ」、「水イボ」など、さまざまなものがありますが、これらを防止するためには、①手や足をぬれたまま放置しておかない(タオルでよく拭いてあげる)、②爪が伸びた状態で患部を掻きむしると、傷口からばい菌が入ったり、分泌物が他の部位に広がったりするので、爪は常に短く切ってあげる、③下着の締め付け部分は蒸れやすいので、いつも清潔なものを着せ、綿素材のものを選ぶ、④こまめに入浴(シャワー)させる、などを心掛けるとよいでしょう。

  

予防接種を受ける際のポイント

病気に対する抵抗力が弱い赤ちゃんや幼児は、一旦病気になってしまうと症状が悪化しやすく、大人と比べて回復にも時間がかかる傾向にあります。命に関わるような大きな疾患の場合、回復後も後遺症が残ってしまうことも少なくありません。そうならないためにつくられた制度が予防接種です。

定期・任意・臨時接種の3タイプがあります

赤ちゃんが生後3ヶ月を過ぎると、お住まいの自治体から予防接種の通知が送付されてきます。これは保険所などの指定機関で決まった期間に受ける、いわゆる国によって定められた予防接種(定期接種)です。接種を受ける年齢は法律で定められていて、無料もしくは一部補助の形で、BCG、はしか、風疹などの接種を受けることができます。

自治体から通知が来る定期接種以外にも、受けたい人だけが有料で病院で受けるものもあります(任意接種)。水ぼうそうやおたふく風邪はこのタイプになります。また、インフルエンザや日本脳炎などの病気が流行しそうなときに臨時的に接種するものは臨時接種と呼ばれています。

通知が来た予防接種は受けないからといって法律で罰せられるようなことはありませんが、大事な赤ちゃんを病気から守り、ほかの赤ちゃんや子供達への感染を防ぐためにも受けておくのが安心です。接種を受ける際のポイントは次のとおりです。

まず保健所や病院へ行く前日や当日はあまり疲れさせないように注意しましょう。会場で熱がないかどうかをチェックしますが、発熱があると接種は受けられませんので、家を出る前にあらかじめ熱を測っておきましょう。2~3分高い分には問題ありませんが、それ以上の場合は見送りましょう。

湿疹やアレルギーなどで受けられない場合もありますので、持病があったり、病気で通院中の場合は医師に相談してください。また、過去に痙攣を起こしたことがある場合は、1年間は集団接種を受けることはできません。

接種を受けた後は、注射したところを直後に軽くもみほぐします。「安静にするように」といわれることもありますが、暴れたりしなければ、普段通りの生活で問題ありません。滅多なことにはありませんが、副作用が出ることもあります。生きた病原体を弱めて注射して、体の中に免疫を作らせる「生ワクチン」の場合は、数週間後に副作用が出ることもありますので、接種後はしばらく注意して、いつもと違ったことがないかを観察するようにしましょう。高熱やけいれんが見られた場合は、至急医師に連絡を取りましょう。